実際、住宅金融支援機構(旧・住宅金融公庫)は、ローン返済に行きづまる人が増加してきたため、不良債権の増加に悩んでいます。
不良債権残高(2007年3月末)は3兆3875億円で、貸付残高の7.42%を占めています。 ちなみに2007年3月期は425億円の赤字でした。
デフレ、デフレと騒がれていた時代は終わりを告げようとしています。 いまは息を潜めながら、「いつ頃、インフレ基調の時代に戻るのか?」ということを窺っているという感じでしょうか。
わが国の金利政策を決定している日本銀行の政策委員たちは、2007年度の消費者物価は前年よりも0.01~0.1%上がると予想しています。 また2008年度には0.2~0.4%上昇すると見ているようです(「経済・物価情勢の展望」2007年10月)。
つまり歴史的な低金利時代に終止符が打たれる可能性は日々高まっていると見たほうがよいのです。 10~20年という長期間で見れば、国債の大量発行が続いているのですから、長期金利が大きく跳ね上がるリスクを懸念したほうがいいでしょう。
そして金利水準が大幅に上がれば、住宅ローンの支払いが、あなたの生活を相当痛めつける可能性があるのです。 戦後初の赤字国債が発行されたのは1965年。
当時、赤字国債の発行は野放図な財政膨張を招き、インフレ高騰につながるとして罪悪視されたものです。 したがって、短期間のうちに返済してしまうという計画でした。
ところがそれから40年経過した現在でも、赤字国債は返済されきっていません。 これをみても、政府の計画というものは当てにならないということがわかります。

「そういう無能な政府は信じられない」ということになったら、国債の金利は大幅に上がることになるでしょう。 周りの状況を眺めてみれば、給料は上がりにくく、地価はまちまちで、借入金利は上がるかもしれません。
要するに、住宅ローンの破たんリスクは増加しているのです。 銀行の事情からすれば、企業向け融資が伸びないので、住宅ローンの積み上げに努力している面があります。
しかし、銀行の売り込みにかんたんに乗ってはいけません。 人生にかなりの負担になる住宅ローンは、慎重に考えたいものです。
住宅ローンを勧められたら、まずは固定金利で借りた場合の金利水準を聞きましょう。 給与が今後上がっていかないと仮定しても、余裕を持って返していけるのであれば、借りるのも一案かもしれません。

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